PET・PP・PVCフィルムの違い

2021年6月30日

PET・PP・PVCフィルムの違い

基材フィルムの素材として、PET(ポリエチレンテレフタラート)PP(ポリプロピレン)PVC(ポリ塩化ビニル)があります。これらは透明というイメージはあるとは思いますが、細かい特徴の違いをご存知の方は少ないかと思います。柔軟性や耐光性など多少の違いがあるため、購入時には少し注意が必要です。
利用用途に最適なフィルムを選ぶことができるように、これらの細かい特性の違いを説明します。

特徴比較

PET、PP、PVCの主要な特徴についての比較になります。

PET(ポリエチレンテレフタラート)PP(ポリプロピレン)PVC(ポリ塩化ビニル)
強度硬い(PVCと同程度)柔らかい(延伸タイプ)少し弱い
柔軟性低い高い可逆剤で変更可能
透明度高透明透明高透明
コスト普通安い高い
耐熱性高い(約100℃)高い(約100℃)弱い(35℃)
耐候性屋外で約1年屋外で約数ヵ月屋外で約1年

用途

PET(ポリエチレンテレフタラート)

PET・PP・PVCなどによるのオーバーレイ参考

透明度が高いため、電飾用、ウィンドウディスプレイによく利用されます。熱を加えると縮む性質を利用してペットボトルなどのタミー作成なども可能です。
他にも延伸PETは、レントゲンフィルムや、写真フィルム、OHPシート等で幅広く活用されています。

PP(ポリプロピレン)

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主に延伸ポリプロピレン(OPP)と無延伸ポリプロピレン(CPP)があり、ポスターなど店頭で掲示されるPOP関連や、パンフレット・書籍カバーなどの書籍関連の印刷物に使われます。熱を加えると伸びる性質を利用して軟包装などのサンプル作成などに使用されます。

PVC(ポリ塩化ビニル)

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用途の広い作業性、優れた耐薬品性、防水性、耐侯タイプなどがあり、PETやPPに比べると屋外で使用されることが多いです。屋外の窓、入り口の仕切り、表面保護材で一般的に使用されています。
防水性の衣服、靴の素材、バッグや文房具にも使用され、色付きの電気絶縁テープにも利用されています。

まとめ

PET、PP、PVCの特徴や使用用途について、理解を深められたでしょうか。
利用用途に合わない材料を選んでしまうと、印刷した時の見た目が悪くなったり、商品が早く劣化したりしてしまいます。それぞれの特徴を参考に、用途に適した材料を選んでみて下さい。

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